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ピアジェは、幼児にも知的可能性を含む行為があり、 それが知能の発達に応じて成長していくことを臨床実験によって世界で始めて明らかにした。
その理論の基礎は、子どもが知的刺激のある環境に置かれると、 同化や調節、均衡を通じて概念を発達させていくという点にある。 つまり、子どもは受けた刺激に対して同化と調節を繰り返し、
その二つが均衡した時、概念が生まれると考えた。
ピアジェは子どもの発達過程を4段階に分けている。 0〜2歳児を感覚運動期、2〜6歳を前操作期、 6〜12歳を具体的操作期、
12歳以降を命題的操作期と呼ぶ。 子どもはこれら各段階を一つずつ通過して行き、 一気に飛躍することはない。 つまり、いくら早く教えても、段階を飛び越すことはないわけだから、
言葉の概念のない前操作期の子どもに、 言葉で知識を叩き込もうとしても受け付けない。
当然のことだが、教師は子どもがどの段階にいるかを、 正確に把握しておかないと、思いがけない逆襲を受けることもある。 また、ピアジェは、子どもを大人の目で見るのではなく、子どもの目で見つめ、
判断することの重要性を強調する。 子どもが真の概念を得るには、 体験や実験を通じて自ら探究、探検し、 自分で発見・発明することが何より大切になる。
幼児期の子どもは、五感を使って自然などの環境から知識を得て、 一つの世界だけでなく、 それを比較・対照することで深く理解するようになるのだ。
博士が来日した時、お母さん方に次のような言葉を残している。 「あなたたちの子どもを愛し続けなさい。 そして子どもたちがありのままの姿で見てもらえるように、
また子どもたちが自分自身で成長していく機会を与えてください。 そのためにはお母さんたちが、 子どもたちに自発的活動を十分発揮できるように心掛けてあげることが大切です」と。

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